補聴器専門店ビーサー亀戸 ビーサー亀戸 聞こえに関するご相談承ります

聞くvs見る

聞くvs見る

五感:聴覚・視覚・嗅覚・味覚・触覚の五つの感覚 
五官:耳・目・鼻・舌・皮膚の五つの器官

その中の聴覚/補聴器と視覚/眼鏡の違いを比べてみます。
補聴器と眼鏡を比較した場合、眼鏡はすんなりと購入されますが補聴器はなかなかすんなりと購入されません。また補聴器を有効活用するまでには少々時間がかかります。
なぜそうなるのか?このページではその理由を解明していきます。

画像の説明

1.使っている人が少ない
眼鏡はずいぶん普及しています。中にはファッションとして使っている人もいます。
補聴器を使っている人は少ないです。残念ながら「かっこう悪い」というイメージを持った人もいます。
 ⇒ できれば使いたくない

2.澄ますと凝らす
目を凝らして物を見ればよりはっきりと見えます。
耳を澄まして音を聞けばよりはっきりと聞こえます・・・しかし周囲が静かで他に物音がなければ良いのですが、周囲に雑音があった場合耳を澄ませば澄ますほど雑音も一緒に入ってきて、何が何だか分からなくなります。
目はフォーカス(集中)できるけど、耳のフォーカスは難しいものがあります。
 

画像の説明

これは最近あまり見かけなくなりましたが、多チャンネルケーブルテレビの宣伝のための設備です。大小あわせて20の画面があります。この音声は20全部が出ているわけではありません。大きい画面のどちらか1つが出るように設定されてます。

なぜでしょうか?
お解り頂けると思いますが、「見る」場合は20全部の画像が視界に入っていても、自分の見たい画像に集中して「見て理解する」ことができます。「聞く」場合画面の数通り20の音声が同じ大きさで出ていたら、どの音声も聞き取れなくなります。今ではあまり言われませんが、昭和時代に「聖徳太子は十人が一度にしゃべるのを聞き分けることができた」とよく言われていましたが、その聖徳太子でも聞き取れない状況です。
  ⇒ 目はフォーカスできるけど、耳はフォーカスできない

3.衰えの自覚
「最近新聞の文字が見づらくなった」と感じたら、目の衰えを自覚し、眼鏡を使います。
「最近聞こえが悪くなった」と感じたら、テレビやラジオなら音量を上げます。また対話なら聞き返すか少し大きい声で話してもらうようにします。そうすれば敢えて補聴器を使う必要はありません。
耳の衰えは自覚しても不自由と認識しないため、ついそのままになってしまいます。そしてそれに慣れて来たら衰えていることが忘れ去られます。
 ⇒ 眼鏡は抵抗なく使うけど補聴器に抵抗を持つ人が多い
 ⇒ 周囲の人は補聴器を使ってほしいと思っていても、ご本人が認めない

4.一瞬で消滅
「こんにちわ」と音声が発せられました。約1~2秒間で消滅します。
その間他のことに注意が注がれていたら、耳に入って脳まで届いていたとしても、聴覚としては意識されません。
しかしこのページに表記されている「こんにちわ」はページを移動しない限りいつまでも残っていて、視覚として意識されます。
「見る(読む)」は自分のペースでいけるけど、「聞く」は場合によってはついていけないことがあります。
 ⇒ 聞き逃しが多かったら補聴器の調整が良くないと誤解される
 ⇒ スピードのフォローはできない

5.まとめ
「だから補聴器は役に立たないのだ!」と補聴器に過度な期待をかけすぎて、思っていた通りにいかなかったので補聴器や販売店のことを誤解している方が少なからずいらっしゃいます。
超ハイテクな補聴器を使えばそういったことまで解決できると思っている方もおられるようですが、健聴者にでも困難なことはいくら高額な補聴器を使っても不可能です。
先だっての一般社団法人日本補聴器販売店協会主催の「補聴器販売者技能向上研修」で、ユーザーさんに正しく理解してもらうのが我々補聴器販売者の責務である!との講習を受けました。そうするよう努力しております。

言い訳がましく聞こえるようで恐縮ですが「聞く」と「見る」の違い、「補聴器」と「眼鏡」の違いをご理解頂けたかと思います。


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